池には錦鯉、玄関先には藤棚。
にぎやかな台北の街角に緑が青々と茂っている日本風の古い家。
ここが台湾の文化人が訪れる紫藤廬だ。
中へ入ると綺麗に並べられた茶器が目に入る。
レトロな洋風照明が大正時代の日本家屋を思わせる。
庭を眺めながらお茶も頂ける。
藤の花が満開の時は特等席だろう。
それぞれのコーナー作りが違っていて、室内を観賞するのも楽しい。
奥には明るい畳の部屋。
窓の枠や柱がモスグリーンで塗られていて、台湾風になっているのがお洒落。
日本人だからだろう、畳に座ると何故かほっこりして時間を忘れてしまう。
お茶を淹れるお水もこだわりがあって、烏来のものだとか。
阿里山烏龍
甘すぎないすがすがしいくちなしの花の香り。
ずっと嗅いでいたい、とても良い香り。
2煎目以降も香りは薄まらない。
深みがあって甘い飽きない味。
余韻が長く続く。
阿里山金萱
良い意味で期待を裏切られた。
焙煎がかなり効いてるのだ。
こんな金萱は初めて。
香ばしいミルク香が渋みとマッチして、金萱の甘さを引き締めている。
お菓子と合うだろうなと思い、メニューを開く。
台湾の伝統菓子のひとつ。
くるみとなつめがオブラートで包まれたもの。
香ばしいくるみがやはり焙煎の強い金萱に合う!
ここは静かにお茶を味わえる場所。
お茶も、もちろん美味しいが、花、絵、掛軸、芸術品がレトロな雰囲気に合うように飾られていてアートを愉しむのにも良い場所だなあ。
日本の古い建物が台湾風に改築されていて、日本と台湾の文化や歴史について考えさせられた。
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